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『死役所』
作者名 :あずみきし さん
あらすじ
お客様は仏様です。此岸と彼 岸の境界に存在する、死役所。ここには、自殺、他殺、病死、事故死……すべての死者が訪れる。罪無き者は、天国へ。罪深き者は、地獄へ。あるいは――。 “助けたこと、後悔してるんです。…こんなことを考えてる、自分が嫌で…”命を棄ててまで、守りたいものはありますか? 魂抉る死者との対話
1話目は、いじめを苦に自殺した中学生の話。
恨み、後悔、因果応報など入り交じっています。
話の進み方
大体の話が1話で完結します。
いじめや碌でもないことした人間に因果が巡ってくる話は読んでいてすっきりします。
その手の話も多いのですが、無差別殺人鬼や、快楽殺人者の話も出て来ます。
話の最後に、その人の生涯の写真の羅列があり、見ていると何とも言えない気分になります。
個人的には、いじめをやっている人間は、「後悔という心」を持ち合わせてないと思う。しかし、因果は必ず巡ってきます。
主人公と宗教団体の関係関係とは?
話を読んで行く内にわかる、死役所に勤めている人々の素性。
その中でも異彩を放つ『シ村』(主人公)の存在。死役所に訪れるどんな死人(仏様)に対しても最低限な事務的な応対しかしない。そのため、他の同僚からも何を考えているのかわからない人物と映っている。
しかしそんなシ村が感情をむき出しにする死人が現れる。
謎の宗教団体『加護の会』とシ村(主人公)の関係とは…?
何故シ村は死役所で働きだすことになったのか…?
これからの展開が気になります。
この『加護の会』の信者の取り入れ方がえぐいです。
こうやって、コンプレックスがある人間は取り入れられて洗脳されてしまうのかがよく解ります。