劇団ティルナノーグblog

劇団ティルナノーグのブログです。公演情報やドラマ・演劇情報など書いています。

劇団ティルナノーグの演劇は、家族、再生、絆、をテーマに、誰が観ても伝わりやすい物語を志しております。

NHK連続テレビ小説「純と愛」スピンオフ「富士子は見た!」

本日放送

NHK連続テレビ小説「純と愛」スピンオフ「富士子は見た!」

2013年4月20日 午後8:00-NHK BSにて放送

待田純(夏菜)が「カイザーオオサキプラザホテル」を去って2年余り…。純の先輩で教育係でもあった桐野富士子(吉田羊)は宿泊部長として忙しい日々を送っている。
 そんな30代最後の朝、出勤の支度をする富士子にかつての恋人・鶴田(風間トオル)から電話がかかってくる。「今夜会いたい」と。久々のデートの約束にときめく富士子。だが今日だけは平穏であってほしいと願う富士子の願いもむなしく、ホテルではトラブルが続く。保身に走る上司・中津留(志賀廣太郎)からは無茶な指示を出され、部下の水野(城田優)からは突き上げられ、歯ごたえのない新人たちの相手をし、それでもなんとか一日が終わるかと思われたころ、飛行機のトラブルで大量のお客を急に引き受けなくてはならなくなる。大混乱する現場。最前線で指揮を執る富士子に刻々と約束の時間が迫る。はたして30代最後の夜、富士子に幸せは訪れるのか…。
 連続テレビ小説純と愛」でも特に人気の高かったキャラクター・桐野富士子を主役に据え、人生の岐路に立つキャリアウーマンの一日を描写する中で、アラフォー女性のリアルな生活や仕事と恋、そして夢と悩みを描くハートフル・ヒューマン・コメディ。

スペシャルドラマの舞台は、純ちゃんが辞めてから2年半後の「カイザーオオサキプラザ大阪」。誕生日を目前にした、“39歳最後の富士子の一日”が描かれています。「純と愛」でいつも純ちゃんがつぶやいていた「心の声」も、富士子さんバージョンで健在ですね。これまでの脚本のト書きでは『微動だにしない富士子。表情からは何も読み取れない』なんて終わっていたものが、スペシャルでは「こんなこと考えるひとなんだ!」っていうのが分かるので、富士子さんのウラの顔を見ていただけるはず。大きな見どころとしては、「あの富士子も女だった」ということでしょうか(笑)。恋愛をあきらめたかというと決してそうでもなく、キャリアをもって人を先導する立場にいる悩みや、人間らしい葛藤が手に取るように感じてもらえるかなと思います。

きっと誰しも、何気なく見える一日のなかで、小さな選択を重ねて生きているんだと思うんです。富士子さんは、ここ何年も男性から離れて仕事ひと筋で生きてきたと思うんですが(苦笑)、今回は、そんな彼女にとってけっこう大きなトピックがある一日です。さてどっちを選ぼう?という選択をその都度することで、富士子さんらしい生きざまの縮図みたいなものが、この1時間弱で見られるんだと思うんですよね。選択を繰り返して進んでいるのはドラマを見ている方々も一緒だと思うので、きっと自分とリンクさせて見てもらえるんじゃないかなと思います。見終わってシリアスになるんじゃなく、「よし、じゃ、明日もがんばろっかな」なんてふっと軽くなれる、ちょっと元気で前向きになれるラストシーンになっていると思いますよ。

吉田羊さんオフィシャルブログ「放牧日記」