今日は観劇をしてきました。
『アーラェ アンゲリー的 十五少女漂流記』
劇場名称は池袋GEKIBA。
池袋に降り立つのは何ヶ月振りだろうか。
早めに駅に着いたので、芸術劇場前の喫煙所で一服してみた。
芸術劇場を見上げながら…向こうにある空を眺めながら、ゆっくりと煙草を燻らせる。
ガヤガヤとしている街なのに…何故だか寂しい気持ちが込み上げる。
二本の煙草を吸い、僕は劇場へと向かった。
極度な方向音痴な僕であるが…今日は一撃で劇場に到着。
来月に控えた『ウイスタリアの食卓』のキャストである中村伽奈美さんが出演されている舞台。
僕は三番手ぐらいで劇場に入り…一人の女性に声をかけられました。
『山崎さん、関係者席を御用意したので…こちらにどうぞ』
その気品溢れる女性は、今から始まる舞台の作家兼演出家さんでもある遠藤真理子さん。
自分の名前を覚えて戴けてるだけでも嬉しいのに…更に関係者席迄御用意してくださったのだ。
僕はビックリしながらも…申し訳無いと思いながらも…心が優しい気持ちに包まれました。
何て言うか…とても嬉しかった。
大袈裟かもしれないが…『ありがとうございます』と言いながら涙が出そうになった程。
気を使われたのが嬉しいとかじゃなくて…ん〜的確な言葉が見付からない。
観劇前から感謝の気持ちで一杯になる…こんな気持ちは初めてかもしれません。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
それから暫くして…芝居が始まりました。
キャストは殆どが女性…僕より10〜20歳は下の女性ばかり。
何て言うか…凄く雰囲気の良い舞台だった。
雰囲気…これって芝居を創る上で大切だと思うのです。
上手い役者ばかりを集めたから良い雰囲気が出せる訳じゃない…それは情熱であり魂であり人間なのではないだろうか。
それは演者達は勿論、スタッフさん、そして何より遠藤真理子さんが創り上げた雰囲気なのだろう。
劇団ティルナノーグ第の主宰を始めてから本公演を六作品…ライヴ作品を十二作品…未々未熟者であるし、僕は少人数だけしか仕切っていません。
しかし今回出会った人達は、大人数を仕切りながら素敵な雰囲気を醸し出していたのだ。
自分の未熟さを感じながら…若き表現者達のエネルギーを感じながら…僕は終始引き込まれっぱなしでした。
終演後に遠藤真理子さんと中村伽奈美さんに挨拶をし…僕は劇場を後に。
帰り際に中村さんが言いました。
『来月からも宜しくお願いします!全力で頑張りますから!』
素晴らしい空間をありがとうございました。
本当に本当にありがとうございました。
さて…劇団ティルナノーグ第六回公演『ウイスタリアの食卓』まで一ヶ月を切りました。
ここからは追い込みになります。
先程の中村さんも含め、今回は本当に素晴らしいキャストとスタッフが集まりました。
個々の魅力を引き出せる様、自分の全てを出せる様、演出家としても演者としても全力で走り抜けます。
待っていて下さい。
劇団ティルナノーグ第六回公演
『ウイスタリアの食卓』
作・演 山崎亨太
絵の具工場プティパを経営する高村浩二。
画家でもある彼の絵と色彩が、人々の繋がりを産み出していく。
彼等を待ち受ける未来とは…?
‡日時‡
5月18日〜20日(全5ステージ)
18日 19時
19日 14時 19時
20日 13時 17時
‡劇場‡
明石スタジオ
‡料金‡
前売り2500円
当日2800円
御予約は
shahn@mail.goo.ne.jp
迄御連絡下さい。